2) 撫子の花と桃の木と

・ ・ プロセス・Minako様 ・ ・

2) 撫子の花と桃の木と

「‘なでしこ’のご試着」

美菜子さんがお式時の白いドレス姿に
思い浮かべられるのは、
真っ白なユーチャリスのように
気品があって清らかなイメージ。

そして、咲き開いたアマリリスの花や
太い緑の茎の持つ生命力にも、とても惹かれるそう。

艶のあるオフホワイトの伊製サテンシルクと
生成りがかった仏製リヴァーレースを使った
‘なでしこ’をご試着いただきました。

「ご婚約者の彼と」

‘なでしこ’は、お着物の好きな花嫁のために
白無垢をイメージしておつくりしたドレスです。

トレーンには、着物のお引きずりをイメージした
レース刺繍がたくさんのパールとともに施してあり、
胸元やトレーンの裾には、淡水パールなどを使った
蝶々のかたちのモチーフ刺繍がなされています。

このドレスを着られた花嫁の
ご実家の家紋が、蝶々でらしたのです。

「‘ピーチー’のご試着」

アンティークピンクのシルクに
オフホワイトの仏製シルクオーガンジーをかぶせて
リヴァーレース刺繍とビーズ刺繍を施した、
‘ピーチー’も着ていただきました。

桃色の絹に白い霞がかかったような
色合いと風合いを出せるように生地を重ね、
春先におつくりしたドレスです。

桃の花の木をイメージして、
アンティークなシルバーと薄ピンク色の手刺繍と
グレーがかったグリーン色のアクセサリーを、
ドレスに合わせておつくりしました。

ご両親が付けられた花嫁のお名前から
「繭」と「樹」をイメージして、
ブーケやシルクフラワーなど
お花のコーディネートをしたことを思い出します。

美菜子さんはこのドレスの雰囲気をとても気に入って下さいました。
彼女が結納の時に着られた桃色のお着物の持つ雰囲気に、
通じているところがあるように思いました。

「トライアルコーディネート」

美菜子さんのいちばん好きな色は、ピンク。
お色直しでは大きくイメージチェンジされたいとのこと。

ピンクの花と葉や茎をイメージした
コーディネートをさせていただきながら
おふたりの外国での出逢いのこと、
ともに音楽が大好きなこと、色々なお話をして
楽しい時間を一緒に過ごさせていただきました。

彼女が持たれる魅力をより輝かせてくれる、
そんなドレスをおつくるするために、
もっとお話をお伺いしたくなりました。

美菜子さんの「家紋」、
誕生から結婚に至るまでの
彼女ご自身のライフヒストリーを。

 

 

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