7) あたらしの花

・ ・ プロセス・Minako様 ・ ・

7) あたらしの花

美菜子さんのヘアメイクは、
ヘアメイクの木戸口さんにお願いしました。

まずドレス、そしてヘアメイクスタイル、
何より花嫁様ご本人との相性を考えて、
担当のヘアメイクさんを決めさせていただいています。
もちろん、ご希望のヘアメイクさんをご指名もいただけます。

「お式時スタイル」

このリハーサルの頃から、当初彼女がご希望されていた
ピンク~薄紫の色合いのセミキャスケード、
オールドローズをメインにして小花を垂らした
お色直しブーケのイメージが、次第に変わられてゆきました。

腰の帯バックリボンに飾るシルクフラワーのバックアレンジメント、
その付け方のご希望は、ブーケでいえばセミキャスケード、
以前よりご希望の、縦長のフォルムで、とのこと。

ブーケをつくられる原田さんは、このシルクフラワーの色や素材、
そしてアレンジメントの付け方、かたちにまで合わせて、
お色直しブーケの花材とデザインを考えてくれていました。

そして新たに、美菜子さんがご提案されたブーケは、
腰の飾りと高度にミスマッチで、とても面白い組み合わせのものでした。

「披露宴前半スタイル」

重なり合ったバラの花々がこぼれるようにして
自然なラウンドのかたちを成す、大きなクラッチブーケ。

ただ自然に束ねたたくさんのピンクのバラを優しく抱えて
後姿のモデルが窓辺に佇んでいる優美な写真、
ソフトフォーカスの雑誌の切り抜きを送って下さいました。

ただ、撮影用にそうしたブーケをおつくりすることは出来ても、
お式当日、実際にお持ちいただくには
大きなクラッチブーケの茎の部分の色や形は強すぎて、
ピンクドレスの身頃のフォルムとぶつかってしまいます。

ご希望と完成度、どちらも叶って実現させることが
どうしたら出来るものかと考え込んでしまった時、
美菜子さんは優しい言葉を送ってくれました。

「披露宴後半(帯飾りバックリボン)」

ドレスをおつくりして、コーディネートを考えていて、
進む道が見えなくなったり、手が止まってしまった
そういう時に、お客様である花嫁から、
逆に励まされたことが、たくさんありました。

お客様に恵まれて、花嫁達につくりあげられてきた、
それがひなぎくの、これまでの10年の歴史でした。

花嫁衣裳は最終的には、花嫁ご自身につくられます。
ひなぎくの花・・花嫁衣裳は、花嫁ご自身を映した鏡。
新しい時代が訪れても、そのことは変わらないでしょう。

「二次会スタイル」

リハーサルのこの日、ブーケをつくって下さる原田さんが、
お花の最終打ち合わせ用に、シックな花束をつくってくれました。

美菜子さんはその花束をとても気に入られて、
後は全てを任せます、当日のブーケが本当に楽しみですと、
最後に仰って下さいました。

美菜子さんとご婚約者の彼が、デザインにこだわられ
ご一緒に手づくりされたというお式のパンフレットの模様は、
白とサーモンピンクと若草色の「三蘭丸」。

花のように丸みを帯びて優しい色合いの「三蘭丸」は、
お二人がこれからつくりあげられる新しいご家庭、
ご夫婦となられるお二人のこれまでと、これからの歴史、
お二人の新たなる「家紋」のように感じられました。

 

結婚式当日の写真

 

 

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