・ ・ プロセス・Minako様 ・ ・
5) 武蔵野の一日
美菜子さんには、武蔵野にある
緑の美しい会場での朝のお式から、
夜も賑やかな吉祥寺の街で
音楽好きのお友達が集まる二次会まで。
表情の豊かに変わる、
4スタイルのドレスコーディネートをご提案しました。
「お式ドレスコーディネート」
「お式はシンプルで普遍的なスタイルで」
という美奈子さんのご希望をうかがって、
イメージしていた白ドレスを
お式とご披露宴前半とで、2スタイルに分けて考えました。
胸元のブローチをポイントにした
サテンシルクのドレス本体を、
ギャザーチュールロングヴェールと合わせた、
シンプルなスタイルをご提案しました。
グリーンがかった白色の茎と葉の
チューリップのシルクフラワーつるを、
一厘一々の花びらを大きく開いて
ヘッドから大きく垂らして印象的に飾り、
透明感ある雰囲気を醸し出せるように。
「ご披露宴前半ドレスコーディネート」
ご披露宴前半では、本体白ドレスの上に
シルクシフォンのオーヴァードレスを優しく纏って。
生花のアマリリスやクリスマスローズを
ヘッドや背中に飾り、白ブーケに合わせます。
アクセサリーワイヤーに生花のグリーンつるを
巻き付けたものを、ヘッドドレスと肩紐に使い、
ドイツの森の緑の妖精のようなイメージの、
コーディネートに仕上がるように考えました。
お色直しには、ご結納の時の
美菜子さんのお着物姿をイメージした、
薄ピンク色のドレスをお描きしました。
クラシックピンクのシルクと生成りレース、
そしてオフホワイトレース刺繍オーガンジーを重ねた
本体ドレスに、更にピンクレース刺繍を施した、
薄ピンク色のシルクオーガンジーを重ね着します。
衿のタックの直線的なラインに合わせてつくる
ベビーピンク色のシルクの帯を、
ビーズ刺繍レースのリボン飾り帯とともにしめて。
「ご披露宴後半ドレスコーディネート」
会場にある日本庭園と茶室の趣に合うようにお考えした
この着物風のドレスに合わせて、
ブーケをつくって下さるフローリストの原田さんが、
桜の花のようにほんのりとピンクがかった
八重咲きのバラを、早い段階から予約してくれました。
二次会ではまた大きく雰囲気を変えて、
お洒落でカジュアルなイメージに。
ベージュの仏製コットンチュールを裏打ちした
バラとペーズリー柄のレースのモチーフ刺繍を施した、
薄ベージュ色の仏製ストレッチシフォンの
アメリカンスリーブ身頃と、取り外し可長袖を、
お色直し本体ドレスの内側に重ね着するスタイルです。
「二次会ドレスコーディネート」
首元と手首に、ベージュ~ブラウン系のビーズを使った
個性的なアクセサリーモチーフを縫い付け、
生成り~クラシックピンクのドレスに
アイリッシュコーヒーのような色合いをプラス。
このアクセサリーの名前は「ラプンツェル」。
つたの絡まるレンガづくりの塔の上で
お姫様が月を眺めているような情景の、
グリム童話の絵本の挿絵の色合いをイメージして。
ベージュのレース刺繍オーガンジートレーンは
二次会場内で動き回りやすいよう、
指に引っ掛けることの出来る、2way仕様です。
古代ケルト伝説の「妖精の丘」に出てくる、
王女様のケープのようなデザインです。
トレーンのギャザーベルトには、
アンティークベージュピンクの
シルクローズコサージュを飾ります。
アンティークゴールドのラリアットを絡めて
秋色の実物を散らした、ベージュピンクのバラ、
「サハラ」のミニクラッチブーケを合わせて。
お式の一日を通じて、テーマが自然につながるように。
武蔵野に相応しい、花嫁衣裳を考えさせていただきました。