Kaoriさんの、お式当日のお色直し姿。
Kaoriさんの願いは、ミュシャの「フラワー」のような、
フラワーコーディネートでした。
鉢植えの、白い秋桜を摘んで飾った、
ヘアメイクリハーサルコーディネートを経て、
ひとえ咲きのバラ、ピュアを中心に、色とりどりのトルコ桔梗を、
淡いグリーンを基調に、寒色系パステルトーンでまとめ上げて。
「いと際立った女人(ひと)として輝く様(さま)は、
日の沈んで薔薇色の 指もつ月が輝き出(い)で、
星の光を奪うにも似て 差し出(い)でる月こそ
からい海面(うなも)や一面に 花の咲き添う野原(のばら)の上に、
輝く白銀(ぎん)の光を降り注ぎ 白露は玉なして地に滴(したた)り、
薔薇やたおやかな芳香草(アントリュスカ)、
花うるわしの蜜蓮華(メリロートス)が」 ほころんで。
Kaoriさんのお式当日の花嫁姿を通して、「夢十夜」の
一夜目が、ギリシアの古代詩に通じていたことに気がつきました。