アトリエ小物
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バック装飾
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レース刺繍バックアレンジメント
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チュールヘッドドレス
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刺繍
アトリエワーク
胸元と脇、背中を大きく開けた立体のパターン
この3年では胸元を深く開けるデザインラインが主流になりました
胸元だけを開けてつくることはパターンの仕事的に難しくないので
胸元に合わせて脇も大きく開いているラインのご希望が多くなりま
脇の大きな開きは胴を細く見せるという効果があるからとも思いま
脇を開けながら胸のラインを立体的に表現するには、
たとえばこちらのドレスですと、胸元は大きく開いて、
胸元を深くなおかつ脇も開けて、
たとえばこちらですと胸元も脇も深く開いていながら、
肩や背中までを硬い生地でつくる場合には、
肩を出すビスチェスタイルでありながら、
背中までを大きく開けて立体をつくるのは、
背中と脇を大きく開けて、
背中を開けて、
既存の衣装ではまず実現が不可能です。
ふつうの服は肩で着ます。ドレスはバストとウエストで着ます。
くるみボタン&糸ループ
ひなぎくのドレスの特徴であるくるみボタン。 スカートから上身頃まで、 体型が変動した場合、 ファスナーの上にくるみボタンをつけただけでは、 裁縫の難易度の高いくるみ&ループですが、 |
レース刺繍
ひなぎくの自慢のアイテム、レース刺繍のヴェールです。
裾から上部に立ち昇るように、 元来つながっているレースを、
配置したレースを縫いとめます。 拡大して見てみましょう。 背景に見える肌色は、中指です。
レースの柄の尖った部分は、
そのような作業を、
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レース長袖のウェディングドレスレンタル
オフの総レース身頃とレース刺繍チュールスカート
「 金髪と黒いブーツにも似合うオーソドックス ~フォーマルさと繊細さの~ 」 Nagisaさんの、本仮縫いフィッティングで。 ひなぎくの定番ドレスに合わせて、 身頃のレースが透けて、寧ろ、 花嫁ご自身の存在感が強まります。 内側のショート丈ヴェールに、 外側のヴェールを下げていても、上げていても、 本生地をしつけ縫いして、フィッティングするのが、 「ヴィンテージのドレスを見たけれど、 繊細なレースを1mm単位で 繊細なレース生地の、お体に吸い付くような、パターンライン。 キャサリン妃とはちょうど反対に、 レースのV字は前開きにも出来ますし、 レース身頃とビスチェとを、取り外し可能な仕立てにも出来ます。 レース刺繍チュールの上に、無地のチュールも、 Nagisaさんは、ビスチェに合わせてご用意された、 髪は金色に染めるおつもりと、当初よりお伺いしてきてのドレスづくり。 靴は、黒のブーツを合わせられます。 Nagisaさんが片方にだけ付けてこられた
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IT技術とオートクチュール
ドレスをお体にジャストフィットさせる、
アトリエとしての作業をお伝えします。
人間の体は一人ひとり違います。
お顔が一人ひとり異なり、
一人ひとり異なったコーディネートが必要なように、
服も元来は、一人ひとり全く違う型紙が必要です。
つるしの洋服でそれが問題にならないのは、
それらの服が体に密着しておらず、
十分なゆとりがあるためです。
例えば昔のドレスのように、
体のラインが出てしまうようなドレスでは、
(この女性、皇妃エリーザベートのような人の場合)
仕立屋が彼女の体と全く同じサイズのボディーを作り、
仮縫いで仕立てた服をそれに着せて、
服を作ってゆきました。
そうしなければ体に密着したラインは製作できません。
もっとも顧客一人ひとりのボディーを作るのは、
大変な手間とコストがかかります。
王族か、大富豪でなければ、
今日ではやっている人々は居ません。
当店では、低コストでそれを達成するために、
パソコンの中に、
お客様一人ひとりのボディーを作っています。
お客様の体を採寸し、
写真で撮影もし、
お客様の体と同じボディーを、
パソコンソフトで製作します。
このボディーの表面を覆う布が、
お客様にからだにぴったり密着する、
ドレスの型紙になります。
もちろん、撮影や採寸でわかるのは、
「気をつけ」の姿勢のサイズだけでして、
実際には人間は動きます。
ですから仮縫い
(シーチングという安い生地でサイズの確認をする作業)は、
欠かせません。
膨張感の無いドレス姿、
体に密着したラインを達成するのは、
今日でも手間はある程度かかります。
それでもテクノロジーの進歩のおかげで、
昔の王侯貴族のようなことが、
簡単にできるようになったのは、
有り難いことですね。
片面6枚のパターンと女性らしい曲線
布はある程度の伸縮性がありますが、 それでも曲線で構成され立体を覆うには、 できるだけ布の枚数が多いと有利です。 紙から地球儀を作る場合でも、 細かく切り開くほど、丸い地球儀が作れます。 それと同じです。 こちらはシャルル・ウォルトという、 「オートクチュールの父」と呼ばれる、 19世紀のデザイナーのドレスです。 デザインや生地、色の好みはさておきまして、 ほとんど美術品のような、 素晴らしい仕上がりのドレスです。 体に密着する上半身が、 実に美しく作られています。 上半身の布をよく観察すると、 片面(つまりたとえば右半身)後ろが、 3枚の布で構成されています。 後ろが3枚ですと、通常前も3枚になりますから、 この作品は6枚パターンということになります。 この6枚パターンの裁縫、 女性の体を理想的な曲線で表現できますが、 縫う手間がどうしても多いため、 ヨーロッパやアメリカの最高級ドレスでも、 最近ではほぼ絶滅状態にあります。 (今日皆様がレンタルショップで見かけるドレスは、 ほとんど簡略な4枚パターンのはずです) ひなぎくでは今でも原則6枚パターンで仕立てています。 物凄く少数派になってしまいました。 手間はかかりますが、 それでも女性らしい曲線を実現出来ているのは、 優秀な縫い子さんと、IT技術のおかげです。