レンブラントの絵画の修復が話題になっています。
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(レンブラント・ファン・レイン 「夜警」)
レンブラントの絵はコントラストが強く、 暗闇から浮かび上がるような雰囲気が特徴です。
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b8/Leonardo_da_Vinci_-_Saint_John_the_Baptist_C2RMF_retouched.jpg/800px-Leonardo_da_Vinci_-_Saint_John_the_Baptist_C2RMF_retouched.jpg)
(レオナルド・ダ・ビンチ 「洗礼者ヨハネ」)
レンブラントに限らず、レオナルド、 カラバッジョもそうですから、
これは西洋特有の文化ですね。 今での西洋の映画はこういう照明の当て方が好きです。
ということをいち早く気づいた日本画家が居ました。
西洋絵画の良いところはコントラストだ、
早速日本に取り入れよう。
気づいたひとは葛飾応為、葛飾北斎の娘、つまり女流画家です。
日本女性は普通に江戸時代から美術活動していたのですね。
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(葛飾応為 「吉原格子先之図(こうしさきのず)」)
北斎は天才ですし、西洋絵画の研究も熱心ですが、
コントラストの表現に関しては、はっきり娘の応為が数段上です。
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(葛飾応為 「春夜美人図」)
西洋文化の受容は明治以降と考えられがちですが、
科学技術同様、美術でも昔からよく研究されていたのですね。
それを女性がやったというのは、凄いことです。
もちろん西洋も西洋で日本絵画を勉強していました。
たとえばゴッホのこの絵は
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(ゴッホ 「梅の開花」
広重の模写ですね
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(安藤広重 「亀戸梅屋舗(うめやしき)」)
昨日デザイナーが、伊藤若冲の梅の花と
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ゴッホの花咲くアーモンドの絵も、似ていると言っていました。
若冲は浮世絵、つまり版画ではなく普通の絵なので、
たくさんプリントするわけではありません。
現物がフランスに輸入されたとは考えにくいですが、
模写が渡ってゴッホが見たのかもしれません。
文化というのはこうやって世界を行ったりきたりするもので、
葛飾応為やゴッホは、 それをいち早く研究できる感受性を持っていたようです。