コラム「メラニア夫人」

トランプ大統領夫人メラニアさんがアフリカを訪問しました。
サファリルックで、「植民地主義だ」と物議をかもしたが、
トランプ大統領関係は、なんでもかんでも悪口言われる傾向にあるので、
悪口自体に意味はありません。

ではメラニアさんがなにも考えずにファッション決めているかというと、
そんなことは絶対にありません。
アメリカ大統領夫人くらいになりますと、
毎回の外遊に意味がありますから、
ファッションも毎回意味があります。

エジプトでの写真です。
スフィンクスを見て、ナポレオンの名言、
「兵士諸君、4000年の歴史が見下ろしている」を思い出せると、
意味が掴めてきます。

拡大するとこんな感じです。
明らかにココ・シャネルを意識しています。

と、ここからは国際政治の話ですが、
アフリカは元来ヨーロッパ諸国、特にフランスの影響が強いところです。
植民地が多かったですから。
最近は中国も盛んに触手を伸ばしていました。

そこへトランプ夫人のアフリカ歴訪です。
シャネルと同じデザインコンセプトのスタイルで、
スフィンクスの下にゆく。

「私たち アメリカこそあらたなアフリカの指導者である 」
という意味です。

メラニア夫人の服のデザインが、シャネルを踏襲というのは、
ファッション業界の人はだれでもわかります。

デザイナーいわく、30年近く前の米国、まだヨーロッパに文化の追いついていなかった頃のNYのラルフローレンに、エジプトの麻で仕立てられた、素朴なのにこの上なく美しく軽いジャケットがあったのだと。

アメリカ文化はその後発展、改良していって、とうとうココ・シャネルに匹敵するレベルに到達したのです。

そして、メラニア夫人のアフリカ歴訪が、
アフリカにおけるアメリカの主導権確保を狙ったものだということは、
国際政治に興味があればだれでもわかります。

しかし同時両方に考えられる人が、あまり居ない。
西洋各国の首脳の夫人たちは、常に両方考えられるようです。

短期攻略ファッション史・9・ディオール