コラム「消え行く」

ピンクの前に染めていたのは、なんとも言いようもない、
特徴のない薄い色でした。

ドレス名は「かいまみ」
なにかを垣間見るような、
ようするに実体のあまりないドレスになりました。

ドレスを着られるお客様とお話したとき、
「19歳の時に、初めて長谷川等伯の松林図屏風を見て、消え行く松の木の姿に、水墨画のイメージが変わった」といわれていました。

東京国立博物館の、「松林図屏風」。
日本の「国宝」のうち最高のものを挙げろといわれれば、たいていの人がこの屏風か、法隆寺の「百済観音」を挙げます。いわば、国宝中の国宝です。

両者に共通しているのは、「実体感のなさ」、自己主張が少なく、消え入るようにこの世に存在していることです。

ドレスは元来、自己主張的なものです。激しく暴力的な西洋社会で、王侯貴族たちがマッチョな体のラインを顕示するように、また自身の財力を誇示するように作らせた、いわば一種の支配システムです(西洋の服は男性のものもその傾向があります)。

でも、われわれ日本人のエゴは彼らほどの強靭さがない。その理由の詮索はおいておきまして、ともかくドレスと日本人は、少し距離があるのですね。ドレスと西洋人よりも、少し長めの距離が。

だから、「日本女性ももっと強いエゴを持つべきだ」という道もありますが、かいまみるようなドレスを作る道もあります。

プロセス

コラム「東京のピンク」

写真のピンクの生地は、思うような色が出せないとデザイナーが
「江戸と伊勢の繋がるところの色」など鬱々と言いながら延々と染めていたものです。

彼女の祖母は三河の呉服屋、祖父は伊勢出身なのですが、
いわく、伊勢の着物文化は東京では重要なのだそうで。

昔江戸には「伊勢屋、稲荷に犬のなんとか」というフレーズがあったくらいで、
伊勢出身の商人が大挙江戸に襲来していまして、
そういえば代表的な呉服屋の三井さんも、伊勢松坂が本拠地です。

東海道中膝栗毛もお伊勢参りの話で、
江戸と伊勢は、遠いようで近い存在ですね。

なんで伊勢がそんなに繁盛したのか、
日本史に詳しい向きがなんと言われるかしりませんが、
私は山田羽書(やまだはがき)の存在だと思っています。
山田羽書は1610年ころから伊勢で発行されていた、日本最古の紙幣で、
(アベノミクスで景気が上向くのと同様)
マネーが増えれば好景気になります。

好景気になった伊勢地方の商品が、経営拡大して大量に江戸に入り、
三井もそのうちの一つで、江戸の服飾文化を支えました。
そういえば徳川の前の北条も、
初代の北条早雲も旧名「伊勢新九朗」というくらいで、
距離が遠いから文化も遠いわけではないようです。

「明治時代の着物の紅ピンクの次のピンク色」とも言っていました。

何しろこのピンクの色が出たのは、やり続けて挙げ句に失敗をした
直後のことで、偶然だった、運がよかった、とのことです。

2016-08-15

お二人で日本から、夏季休暇中にフランスに渡られて。
現地からお写真お送りいただきました、お着物姿も見たいなとお話したのを覚えていて下さったのですね・・ありがとうございます・・。
パリの区役所で婚姻届を出される際には振り袖で、郊外のお城では白いレースとシルクオーガンジーのドレスで。白と朱赤色の、絞りでしょうか・・?古典柄の着物と金の帯が、石造りの区役所のエントランスとよく
似合われて。本当に可愛らしいです。
パリの石造りの古い建物にはいまだにエアコンが無いからとこぼしてらしたので・・今年は欧州も猛暑でしたので、透け感のある軽やかなドレスに仕上げられてよかったです。

 

2018/07/04

 

週末に花嫁さまのヘッドに飾る初夏の花たち。梅雨が嬉しいのでしょうか、初夏の花はみな爽やかで豊かで本当に綺麗

2018/06/30

トレーンの生地が水のように流れるような、スカートはソフトマーメイドラインで。

2018/06/20

オーダーの場合には、お好きな絵など色々お送りいただいて、デザイン考えさせていただくのですが、言葉をお送りいただくこともあります。 「I love youをどうやって和訳するかという本に載っていた一節で、素敵だなぁと思ったので」

2018-05-12

こちらは今日のフィッティングで。ママ嫁さまとお揃いの生地でももドレスをおつくりしました。静かながらテンション頂点のももちゃん。

裏にちらと見えますちび太さん(達)は、ももドレスをつくったゆかさんの子。2回遊んでみんなすっかり仲良くなりました。

2018/05/06

プレタドレスのラネフスカヤ https://goo.gl/JqGP9b のようなドレスをとオーダーいただいておつくりしています。シルバーにもゴールドにも見える白ドレスというオファーで。本仮縫いフィッティングでもっと立衿を高くすることに。

2018/04/26

今年は新緑も早い。お送りいただいた春先のお式のお写真に映るグリーンが、すでに5月・・皐月色をしています。大きなグリーンのクラッチブーケが元気よくて可愛い。

2018/03/29

今夜TRUNK(HOTEL)さんに間違い電話をしてしまいました、、けれど、お客様のお式の際に大変お世話になった担当者さんが笑ってご対応下さって・・
(今日お客様から彼女のインスタグラムを教えていただきました。かわいい。。)
秋にも花嫁さまのお式が控えていますが、どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.instagram.com/p/Bg3IXg_FNFN/?hl=ja&taken-by=hal.wedding

2018/03/25

花嫁さまが送って下さったドレスデザインのイメージ画像、その1。ザ・ティアラ。

画像をもとにラフをかかせていただきます。ミュシャの絵を多くお送りいただいているので、と思えば、ディズニーもあるのでした。その2。スプリング・スピリット。

その3。弥勒菩薩、半跏思惟像。東西、世界が大きく広すぎて、どうデザインしよう、、と一瞬だけ(でも毎回)思うですが、半跏(はんか)というのは床ではなく椅子の文化ということで。騎馬民族の衣装・・ドレスということ。(これがお釈迦様ですと相当ハードル高くなるわけであります)

PS.ディズニーとして、オペラ座の怪人のオフショルダーも。世界を俯瞰してデザインせねば(アベさんのようなんですけど)でも。デザインの構想を最初に練る時って実際、世界戦略立てといえないこともないかも(大げさに言ってますけど)

2018/03/21

春の香りのする、という名前の淡いピンク色のドレス。
お彼岸の開ける頃には本格的な春シーズンのはじまり。

2018/03/15

ペールピンクシルクとコードレース使いのワンピース。 ブーケに合わせて髪型とヘッドドレスを変えています。

2018/03/14

サテンシルクの2wayオフショルダードレス。 変化する衿に合わせて髪型を変えています。

2018/03/06

昨日仮縫いにいらしたお客様のネイルが素晴らしくて、思わず撮らせていただいてしまいました。おつくりしているドレスのラフと。
シルヴァーの色の上にシルヴァーの素材を重ねて付けることは珍しいんですとのこと。
一つ一つのモチーフはリーフ(葉)で、それを花びらのように花をカタチづくっていると太陽にもなり、月を中心にして星のようにもなるんですと、ものすごく楽しそうに仰ってらして。とても豊かな気持ちにさせていただきました
この色のシルク生地で大人の女性のドレスをおつくりしてまいります。

2018/02/10

今日ICUさんの教会でのお式を無事終えられて、ソンブルイユさんでのご披露宴での色ドレス姿のお写真を、花嫁さんが早速に送って下さいました。本当に有難うございます。最近の若い方たちというのは本当に、私(の世代)からすると優れてらして・・ 自分の(能力の)せいで疲れ切ってきて自分に呆れるところは大きくもうやめようと思うことの長いですが、一人で生きてるわけでなく思うようにもゆきません。。とても有り難いメッセージをお送り頂きました。

 

2018/02/08

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本仮縫いと本縫いでのお写真。
ラヴェンダーブルーに染めた色ドレスを颯爽と、そして優雅に着こなしていただきます。

2018/01/15

2018/01/15

ロアラブッシュ1999さんでお式を挙げられたEriさん  goo.gl/xSeVc1 がお送り下さったお写真に、
上京された折ひなぎくにお立ち寄り下さったお父様とお母様、そして妹さんのお写真がありました。
ご披露宴中、きっと涙をこらえられて窓の外を見られてるお写真に、いいご姉妹でらしたのだろうな・・と胸にきました。(見習わなくてはという思い(というのか真反対な経験)もありましてこういう人になりたいなりたかったというのかですね)
思うようになったのですが、家族というのは作品と同じ様(よう)ですね。ドレスばかりつくり続けてきての立場からのことですけれど。
お会いしたことはなかったご家族の晴れの日のお姿が、なぜかどこかで誰か(私)のDNAにずっと残ってゆきます。
お姉さまのご衣装、おつくりさせていただけてとても幸せでした。

2018/01/06

2018/01/06

 

HP「お客様のお写真」更新いたしました。
ドレス名:ペルル
http://siesta-dress.com/…/01/06/%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%AB/
お母様を人生の恩人と慕われた女性からそのお嬢様である花嫁の晴れの日のために贈られた、
とても美しいパールのアクセサリーを飾られて。
お母様譲りのご品性と豊かな愛情をお持ちの彼女のドレスには、お母様とその女性のご友情の証でもあります真珠に、由来した名前を付けさせていただきました。
昨年末にフランス産の素敵な贈り物を心のこもったお手紙とお贈りいただいてフランス語で名付けました。

2017/12/30

2017/12/30

先月、出版社さんの手配下さったモデルさんでのドレス撮影をしました。
メイン見開きの写真はこの2枚に絞って選ばせていただきました。
最終的にマネージャーの理恵子さんが決めてくれました(どちらでしたでしょう。)

2017/12/23

2017/12/23

(続き)何年も前に写真を拝見して、このドレス素敵!と思ったドレスを実際に着ることになるなんて
夢にも思わなかったですが、素敵なドレスショップのみなさんと出会うことができて
本当に感謝しています。
うろ覚えだった中、一生懸命探してメールを送って良かったと思ってます。」

ご結婚前にweb上で見そめて下さった弊店の花嫁さんのお写真の記憶を頼りに探して辿り着き
ご試着にいらして下さったとのこと、最初にお伺いして、心から光栄に思っておりました・・
(店名が変わったため見つけにくくてらしたと思いました、、見つけ出して下さって、ただただ感謝でした。。)

2017/12/16

2017/12/16

軽井沢ブレストンコートさん、石の教会でのお式で。
お写真と、本当に嬉しく有り難いお手紙をいただいて・・
いつもそうでらしたのですがお手紙まで明るくてらして、なんだか楽しく拝読いたしました、一部ご紹介させて下さい。

「さて、結婚式ですが、台風直撃の予報の中、何とかお天気が持った為、外でライスシャワーまで行うことができました。
ドレスはまさか長袖だと思っていなかったようで、周りのみんなもとても驚いており、
特に背中の空き具合が素敵だと何人にも褒めてもらいました。
そもそもサイズだけでなくデザインまでオーダーして作っていただいたと言うのが
珍しいようで、女性陣は食い入るように見ていて嬉しかったです(続く)

2017/12/10

2017/12/10

 

レースの長袖の身頃と、同レース刺繍が裾から流れ出るような、ダブルサテンシルクオーガンジーの花びらトレーンのスカートの、オーソドックスなドレスをお体のラインピッタリにお仕立てすることで、ご本人のもたれるご品格が生かせるようにとおつくりしてまいりました。

心根優しくずっとお通い、お付き合いいただいて・・どうも有難うございました。人の身体と生命を助けられるお仕事にとても誠実に向き合われてご大変なときも多いと存じますが、ご新郎様とであれば笑顔で乗り切ってゆかれると本当に思っております。陰ながらずっと応援いたしております。

2017/11/9

2017/11/9

ブーケやリングピローをつくられた、アズールさん https://goo.gl/Y4hh5d撮影のお写真たち。
群馬県のオレンチェクラブさんで、子豚の丸焼きにナイフ(フォーク?)入刀というお式で。ゲストの皆さんの、とても楽しそうなこと。

 

2017/11/6

2017/11/6

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ヴィンテージのパールクラウンをお持ち下さってのフィッティング
総レースの長袖身頃と短か丈のレースチュールスカートに、ポニーテールスタイルとクラウンが本当によく似合われていました。髪の毛も染めリップの色も合わせていらして下さって・・お仕事(アパレル)の延長のようですねと笑顔で。